こんにちは、蓮です。
慣れないスポーツや引越しの手伝いなどで激しく体を動かすと、翌日やその次の日に筋肉痛に襲われることがあります。
運動後に遅れて出てくることから、専門的には「遅発性筋肉痛」と呼ばれています。
筋トレ初心者のよくある質問として
これに対する回答はとてもシンプルです。
トレーニングをして筋肉痛がこないからといって、トレーニングの成果が無い訳ではないということです。
今回は、そのワケについて徹底解説していきます。
この記事は
- なぜ筋肉痛が起こるのか
- 筋肉痛が出なくなるワケ
- 結論のまとめ
の順で構成されています。是非読んでいってください。
なぜ筋肉痛が起こるのか
簡単な自重トレーニングでも、これまで長く運動から遠ざかっていた人の場合、初めのうちは筋肉痛が起こります。
記事の冒頭で、筋肉痛の有無はトレーニングの成果の目安にならないと言いましたが、実は、トレーニングで筋肉痛がなぜ起こるのかというメカニズムは100%解明していません。
かつては、筋肉痛は筋繊維の損傷や炎症によって生じると考えられてきました。
損傷や炎症が起これば、確かに痛みを感じる物質が分泌されてくるのですが、最近ではかなり激しい筋トレをしても筋繊維のは大きな損傷や炎症は生じていないことがわかってきました。
それに代わって現在の最も有力な仮説は、筋繊維から漏れ出した物質の影響を受けて、脳で痛みを感じる「閾値」が下がるというもの。
[閾値とは]
ある反応を起こすときに必要な最低限の刺激のこと
閾値が下がると、普段なら何とでもない動きを強い刺激と感じてしまうので、筋肉痛を感じるのです。
脳の閾値を下げる物質として、筋肉の収縮(筋トレ)によって筋繊維から出てくるATPやアデノシンが有力な候補として挙げられます。
共に筋肉にエネルギーを供給している物質です。
筋肉痛が出なくなるワケ
運動に慣れていない初期の頃は、神経系の適応がまだ起こっていないので、筋肉は準備ができていないうちにいきなり収縮させられます。
これによって不意打ちを受けた筋繊維から、脳の閾値を狂わせてしまう物質が出て来るのです。
しかしこれは、慣れない運動から筋肉を防衛する本能であり、正常な反応です。
神経系が慣れると、筋繊維が不意打ちを受けることがなくなります。
その結果、筋肉痛が来なくなるのです。
先ほど挙げた有力な仮説に従うと、筋肉痛が来なくなるのは神経系の適応が起こったた証拠。
筋肉痛が来なくても、筋肉を完全に疲労させるオールアウトができていれば、筋肉は確実に成長するということです。
結論のまとめ
ここまで読んで、なぜ筋肉痛が起こるのか。なぜ筋肉痛が来なくなるのかを理解していただけたかと思います。
一所懸命にトレーニングをして筋肉痛がこないからといって、自分のトレーニングが間違っていたということでは決してない。
筋肉痛が来ないことを理由に自分のキャパをこえたトレーニングをすると、逆にトレーニングの成果が出なくなるだけでなく、重大な怪我につながりかねません。
きちんとトレーニングでオールアウトができるようにメニューを組んでみてください。
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それでは!
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