こんにちは、蓮です。
普段苦労して作った筋肉も、筋トレを一切やめるとしたらだんだん衰えてきます。
しかし、筋トレをやめるとすぐに筋力がおちたり、また筋肉をつけなおすのに苦労するイメージがありますが、そんなことはありません。
実際、インフルエンザや長期の出張などでトレーニングを一時的に中断しても、2週間くらいまでなら筋力の低下はほぼ見受けられません。
今回は、筋肉の記憶について解説していきます。
この記事は
- どのくらいで筋力の低下が起こる?
- マッスルメモリーとは?
- どのくらい筋肉は記憶し続ける?
の順で構成されています。是非読んでいってください。
どのくらいで筋力の低下が起こる?
トレーニングをやめたとたん筋力の低下が起こるイメージがありますが、それは間違いです。
記事の冒頭で、2週間くらいまでなら筋力の低下はほぼ見受けられないといいましたが、それを超えると筋力の低下が少しずつ始まります。
具体的な期間としては、3か月で作った筋肉は3か月、半年で作った筋肉は半年で元のレベルまで近づきます。
一定期間鍛えていれば、幸いにも全てが水の泡になるようなことは起こらないのです。
そして、ある程度筋トレを続けていれば、トレーニングを再開したときに、最初より短い期間で筋量と筋肉が復活します。
次の項目でより詳しく解説します。
マッスルメモリーとは?
この言葉の説明に入る前に2つほど頭に入れておいてほしい言葉があります。
それはディトレーニングとリトレーニングです。
ディトレーニングとは、トレーニングの中断を意味し、リトレーニングとはトレーニングの再開を意味します。
トレーニングの再開、すなわちリトレーニングで早期に筋量と筋肉が復活するのは、筋肉には「マッスル・メモリー」と呼ばれる一種の記憶装置が備わっているからです。
実は、「マッスル・メモリー」の正体についてはまだ完全に解明されていません。
有力な候補として挙げられているのが筋サテライト細胞。
筋サテライト細胞とは、筋繊維を包み込む「基底幕」という膜の間に潜んでいます。
筋サテライト細胞は普段は休眠していて細胞分裂を止めていますが、何かのきっかけがあると活発な細胞分裂を始めます。
通常は怪我などによる損傷を受けた際に、そこへ融合して筋繊維を再生しています。
しかし、筋トレを行うと正常な筋繊維にも融合して、細胞核を増やして筋肥大を促すことが分かっています。
筋肉が肥大するまで筋トレを一定期間続けると、筋サテライト細胞が貴人の筋繊維に合体。
筋繊維の細胞核が増えて筋肥大を進めます。
トレーニングの中断、すなわちディトレーニングを行っても、一度融合した筋サテライト細胞が離れることはなく、筋繊維の細胞核は増えたままになっています。
細胞核が多いということは、タンパク質を一度にたくさん合成できるということ。
リトレーニングで筋トレを再開させたとき、以前よりも速いペースで筋肉が成長してくれるのです。
どのくらい筋肉は記憶し続ける?
筋サテライト細胞などによる「マッスル・メモリー」が一生モノなのかはわかっていませんが、少なくとも10年以上はトレーニングの記憶が残り続けると考えられています。
体を一度きちんと作ってさえしまえば、その後に筋トレをやめたり再開したりを繰り返しても、リトレーニングで筋肉が復活するのに要する時間は短くなっていきます。
これは筋繊維に融合する筋サテライト細胞が増えて、筋肉の記憶力が良くなるから。
頭を良くするために勉強をするのと同じで、筋肉の記憶力をよくするために筋トレをするのです(笑)
トレーニングを何らかの事情で時々中断したとしても、その都度再開すれば筋肉は一定水準で長期にわたってキープされるのです。
まとめ
今回は、筋肉の記憶、「マッスル・メモリー」について解説しました。
解説するにあたり、専門的な言葉が多く少し難しい内容でしたが、これを理解することはとても大切なことです。
筋肉の記憶を信じて、筋トレの再開に踏み切れない人は、ぜひチャレンジしてください!!
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それでは!
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